鍼灸ってどうして効くの?

 

よく聞かれる質問です

 

長年の痛みが、みるみるうちに軽くなったり

湿布も、痛み止めも効かなかった痛みが鍼灸で楽になる

 

珍しいことではありません

 

鍼灸の治療理論は、東洋医学の陰陽五行論に基づいて体系立てられており

つぼぜんの鍼灸治療も、その理論に基づいた治療を行っています。

 

3千年前から続く陰陽五行

 

非科学的な治療理論と言われると、そうかもしれませんが

3千年間の膨大な時間を費やした経験の医学でもあります

 

現代医学の経験は3百年くらいでしょうか?

 

もちろん、東洋医学の分野でも

科学的に明らかになってきた部分もたくさんあります

 

今回はその部分を少しご紹介して

 

『なぜ鍼灸が効くのか?』

 

をちょっと知って頂けたらと思います。

 

 

鍼灸の刺激の種類は様々です

浅く刺す鍼、

深く刺す鍼、

電気を流す、

刺したまましばらく置く

 

熱いお灸、

ほんわか温かいお灸

チクッとする熱さ

じわじわくる熱さ

 

それぞれ、違う目的で使い分けており

体内の違う部分が反応を起こして

脳や脊髄に信号を送り

その反応で体の治癒が起こるわけです

 

代表的なものをいくつかご紹介します。

 

鍼灸は「痛み」特に「慢性的な疼痛」に効果があると知られています

現在、日本の医療保険制度で

条件付きながらも保険適応が認められているのは

慢性疼痛疾患

のみです

 

現代医学で上手くいかなかったら

鍼灸を保険で受けてもいい、という状況です。

 

ではなぜ痛みに効くのか

 

1.オピオイド受容体を介した鎮痛

 炎症があるところには痛みを抑制する物質であるオピオイドを含有した免疫細胞が数多く存在しています。鍼灸刺激によりそれらの免疫細胞にオピオイドを放出させ、末梢の痛覚受容器に存在するオピオイド受容体に作用させることで鎮痛が起こります。なお、オピオイド受容体は通常は、末梢の痛覚受容器には存在しておらず、損傷時や炎症時などの病態時に出現します。これが、炎症の周囲に鍼灸を行う際のメカニズムとなります。

  

2.アデノシンA1受容体を介した鎮痛

 鍼灸刺激で微少の組織損傷が起こると、細胞からアデノシン3リン酸(ATP)が漏出します。ATPは分解されるとアデノシンになり、アデノシンが末梢の痛覚受容器に存在するアデノシンA1受容体に作用して鎮痛が起こります。これが、疼痛局所に雀啄や回旋、捻鍼(刺した状態で行う鍼の操作)などの手技を行う際の鎮痛メカニズムです。

3.ゲートコントロール説

 障害のある脊髄神経と同じ支配エリア(デルマトーム・ミオトーム・スケルトーム)に刺激を行うことで、障害のある脊髄神経の痛みを抑える機序です。なお、このメカニズムを賦活させるには、置鍼や触刺激のようなAβ繊維を興奮させる刺激が必要です。これは、疼痛局所やその対側、支配エリアの皮膚や筋肉などに置鍼やローラー鍼を行う際の鎮痛メカニズムです。

4.自律神経の調節

 つぼぜんの最も得意としている部分です。

痛みが長期に及ぶと交感神経が亢進した状態が続き、痛みの悪循環を形成します。そのため、自律神経を調節することが、痛みの軽減につながります。自律神経に影響の深い筋肉は抗重力筋と呼ばれる筋肉であり、交感神経が亢進しているときはこれらの筋肉は緊張しています。そのため、抗重力筋を緩めることができれば、交感神経が抑制され、副交感神経が優位となるため、痛みの軽減につながります。これが、全身の緊張部位を緩めるような鍼や、リラックスを促すような鍼を行う際のメカニズムです。

いかがだったでしょうか?

少し難しい内容になりましたが、これが鍼灸が効く理由の一部です。

 

他にも、まだたくさん機序は解明されてきています。

 

しかし、施術者の技量によりこの治効理論の効果の出かたは差がついてしまいます

誰でも鍼を刺せば効く、というものでもないのです。

 

つぼぜんでは、毎週2回、年間100回以上の院内勉強会を行い

さらに、休日には院外での研修や勉強も個人的に参加するなど

日々、技術と知識の向上に努めています

どこにも負けない勉強量だと自負しています

 

痛みが無くて効く鍼

はじめての鍼灸はつぼぜんへ

 

(カミツボ)

引用:いちばんやさしい痛みの治療がわかる本(著:伊藤和憲)