ギックリ腰にはり灸が効く理由
こんにちは、カバシマです\(ÒωÓ)/
だんだん寒くなってきましたね。今日の最低気温は3℃と凍えてしまいそうな寒さですね。
寒いこの季節になると、つぼぜんには【ギックリ腰】の方が多くご来院されます。
重たい物を持ち上げた時にギクッときた・・・、朝起きた時に違和感が・・・など
起こる機序、原因、傷みの度合いはその方によって様々ですが
【ギックリ腰】には、はり灸がとてもいいんです。
今回は、つぼぜんにご来院頂いたギックリ腰の患者様の例を元に、
はり灸がギックリ腰にどのようにいいのかをご紹介していきます。
私の担当させていただいた患者様のAさん
朝、徒歩で出勤し職場に着いた瞬間、腰に違和感を感じ、それから腰が痛くなってきたとのこと
その日は傷みに耐えながら仕事を頑張り、仕事終わりにご予約を頂きました。
来院時は、歩くのもきつそうで腰の痛みで自分の体重を支えることが出来ないような状態でした。
お話を聞いていくと元々ヘルニアがあり、腰を傷めていたようなのですが、最近は調子が良かったとのこと
ご来院時は風邪を引いており、体調も少し悪い状態・・・
ギックリ腰の主な原因
- 過度な労働
- 身体の冷え
- 急な動作に対して腰に負担がかかった時
- 断続的な腰への負担がかかる作業
などがギックリ腰の主な原因のひとつとして考えられます。
Aさんの場合
- 元々ヘルニアもあり腰の状態は良くない
- 風邪を引き、腰の筋肉も100%の力を発揮することが出来ない状態
- 朝は1番血液循環が悪い時間帯
- 寒い冬の朝で筋肉が固まっている
- 徒歩の通勤により、腰に負担がかかり、筋肉が引きつり、ギックリ腰の様な状態に
元々、100%腰の力を発揮できる状態であれば、Aさんも徒歩での通勤は難なくこなせていたと考えられますが、様々な要因が重なり今回はギックリ腰になってしまったと思われます。
軽めのギックリ腰と判断し、鍼灸コースではり灸施術を行いました。
当院ではギックリ腰の最初の治療の場合、整体では無く、鍼灸コースで、状態によりますが、ほとんど腰にはりをすることはありません。
それは、なぜかというと、100%⇒20%位までの力しか出せず弱っている腰に対して、激しい刺激を与えてしまうと逆に疲れ切ってしまい、20%⇒10%と更に悪化する可能性があるからです。
ギックリ腰を足首で例えるなら足首の捻挫です。筋肉が弱った状態の所に負荷がかかり炎症を起こしている状態。
捻挫しているときに足首をマッサージしたら余計に悪くなりそうな感じがしますよね。簡単にご説明するとそんなイメージです(^_^)
はり灸治療は患者さま自身の持つ自己治癒力を高めて回復を目指す治療なので、20%⇒50%⇒80%と徐々に腰の筋力を取り戻していくお手伝いしていきます。
足周りのツボや腰痛に効果が期待できるツボに対してはりをして、腰に過剰な刺激を与えず、少し遠いところから腰の循環を改善させていきます。
Aさんも治療前は自分の体重も支えきれない状態でしたが帰る頃には足取りが軽くなっていました。
しかし、ギックリ腰になった時、はり灸治療も大事なのですが、一番大事なのは、安静です。
傷めている腰を動かしてしまうと更に炎症がひどくなり、痛みが長引いてしまうからです。
Aさんは元々コルセットをお持ちだったのでコルセットで腰を固定して
次の日から3連休という事で、安静にしてできる限り腰を動かさないよう
そして、全身(特に足元)を冷やさないようにお願いしました。
すると、次回ご来院時、まだ痛みは取り切れていないようでしたが、スタスタ歩けるようにまで改善していました。
その後、週に2回の治療と安静に気をつけて頂いた結果。
5回目の治療で、腰をひねっても傷みが出ない状態にまで回復されました。
このように、はり灸治療と安静を心がけるだけでギックリ腰の治りはグッと早くなります。
ギックリ腰かな?と思ったらお気軽につぼぜんまでご相談下さい。
掲載:カバシマ